寄棟の形状は屋根と外壁のバランスが均等なので、北側斜線制限などの方向に制限が少なくなるため自由度が高い屋根形状といえます。
例えば、北側に住宅がある場合、屋根の形状によりますが距離を離さなければならないため南側にスペースが取りにくくなります。
北側斜線制限がある場合は、家を寄棟屋根にすることで敷地を効率よく活用できます。
また、4方向に屋根があるので外壁の劣化も均等で、一部だけの劣化がなく耐久性の高さもあります。
寄棟屋根は、全ての外壁面に屋根の軒が均等に存在するので、劣化も同じように均等になるという特徴があります。
また、片流れ屋根のように、雨樋が一つしか無い場合と比較すると4倍の雨水が処理できるので、雨樋金具などの緩みも少なくてすみます。
さらに、強風時の耐風性の高さがメリットの一つです。
台風時の暴風がどの方向から吹いても屋根の傾斜が風を切る形になるので、風の抵抗が分散されます。
寄棟屋根は、あらゆる条件から考えてリスク分散する事が可能で、台風の雨風には最も適した屋根形状といえます。
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寄棟屋根のデメリットは湿気や熱気が屋根裏に溜まりやすく換気効率が悪いことです。
切妻屋根と違い屋根裏のスペースが狭く、空気が逃げません。
換気効率をアップさせるためには、軒天換気や棟換気の設置で空気の循環を良くしましょう。
リフォームで屋根裏の溜まった空気の流れを改善することは、夏の暑さ対策や梅雨の湿気対策にもなります。
また、寄棟屋根は5ヶ所の棟が存在するため、雨漏りのリスクが多いといえます。
特に棟板金は、風の影響を受けやすく釘が緩み抜けやすい状態になり、屋根材の取り合いから雨水が浸入するためです。
棟板金は、経年風にあおられ打ち込んである釘を持ち上げて緩むことで、棟自体が浮いて隙間が発生することが原因です。
その他のデメリットは、太陽光発電パネルの設置には向いていないところです。
太陽光パネルは基本的に南側に設置しますが、1面のスペースを考えるとパネルの数量が少なくなります。
寄棟屋根は、棟が5本あるので棟板金の釘が緩んでいないか、業者に点検してもらうことが重要です。
寄棟のお家の方は、5本の棟は大丈夫でしょうか。
固定している釘が緩むと雨漏りの原因になるので、一度無料点検をしましょう。
無料点検のご依頼は電話でもメールでもこちらからお気軽にどうぞ!
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