弾性塗料の工法は3種類あります。
工法の違いは防水性の高さで、一般住宅ではほとんど採用されない工法も中にはあります。
複層弾性工法
複層弾性工法とは、下塗りを1回、中塗りを2回、上塗りを2回の合計5回の工程で塗装する工法をいいます。
下塗りに使用する塗料はシーラーという下地材を塗布、中塗りに使用するのは弾性塗料です。
上塗りはシリコンやフッ素などの一般的な硬質塗料を組み合わせるて塗装することができます。
塗装回数が最も多い5回塗りを重ねることにより、塗膜が厚くなります。
3種類の工法の中でも最も防水性が高いという特徴がありますが、工程の手間と材料費用が高くなるため総額が上がってしまいます。
そのため一般住宅ではほとんど採用されない工法です。
単層弾性工法
単弾性工法とは、シーラーと呼ばれている塗料で下塗りをします。
次に中塗り、上塗りを弾性塗料で塗装を重ねていきます。
塗装回数は合計3回塗装しますが、中塗りと上塗りの段階で2回弾性塗料で塗装するため塗膜に厚みが生まれ弾力性も増すことになります。
そのため外壁がひび割れてもその弾力性でカバーし、より防水性を発揮することができる工法です。
複層弾性工法と比較すると防水性はやや低いですが、工程の手間や材料費用が少額で抑えられるため総額を抑えることができます。
微弾性塗料工法
微弾性塗料工法とは、微弾性フィラーと呼ばれている下塗り材を塗布します。
次に中塗り、上塗りと塗装を重ねて塗装回数は合計3回塗装する工法です。
塗料に弾性があるのは下塗りの弾性フィラーのみで、中塗りに使用する塗料と上塗りに使用する塗料は一般的な塗料を塗装します。
微弾性塗料工法で施工した場合は、弾性性能は3年程度で効果は少しずつ減少していきます。
たとえ弾性性能が減少しても上塗りの塗膜が残っていれば、その塗膜が外壁保護の役割を果たすので、単層弾性工法のようにメンテナンスサイクルが長くなりません。
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